父親が他界しても感情が動かない…離婚後も支え続けた父の姿
私は幼少期に両親が離婚し、その後、母親と二人で暮らすことになりました。
けれど、父親の他界を聞かされたとき、私は感情が動かない自分に驚きました。
今回は、父親との思い出、そして彼の愛情と私の心の葛藤についてお話しします。
慰謝料は請求しなかった母親と養育費の約束
両親が離婚したのは、私が小学生低学年のころでした。父親が浮気相手と再婚するために離婚を決意したことに、大きなショックを受けました。
母親に引き取られた私は、常に父親の帰りを待ち望んでいましたが、父親が戻ってくることはありませんでした。
それでも、母親は父親との間で「私が学生の間は毎月20万円の養育費を支払う」という約束を取り付けていました。
驚くことに、この約束は弁護士を介さず、両親の間の口約束に過ぎなかったのです。
さらに、離婚時に母親は慰謝料を請求していなかったと聞き、驚きを隠せませんでした。
父親は約束通り、養育費を払い続けた
母親から聞かされた話によると、父親は離婚後も約束通り、私が学生でいる間、毎月欠かさず20万円の養育費を振り込み続けてくれたそうです。
父親は浮気相手と再婚し、新しい生活を築いていたにもかかわらず、その生活費とは別に私への養育費も支払い続けていたと聞いて、驚きました。
弁護士を通した正式な書類もなく、ただの口約束に過ぎなかったにもかかわらず、10年以上にわたって支払いを続けた父親。
彼の行動に、父としての愛情や責任感が表れていたのでしょう。
それとも、男としてのプライドがあったのかもしれません。
養育費とは・・・
養育費は,子どもが健やかに成長するために必要な費用です。
両親がその経済力に応じて養育費を分担することになります。
離婚した場合であっても,親であることに変わりはなく,子どもの養育に必要な費用を負担しなければなりません。
子どもと離れて暮らす親は,直接養育に当たっている親に対し,養育費の支払義務を負います。
引用元:養育費に関する手続
父親の他界を知ったのは、1年後のことだった
私が父親について何かを聞くことは、もうできません。
数年前に彼は亡くなってしまったからです。
父親は40代で心筋梗塞を患い、その後も健康が回復することなく、70代前半で亡くなりました。
しかし、私がその事実を知ったのは彼の死から1年後のことでした。
父親の兄弟から聞かされた時、私は泣くこともできませんでした。
父親が亡くなったと聞いても、感情は無気力で無関心な状態。好きだった父親が亡くなったはずなのに、何も感じない自分に戸惑いました。
感情が動かない自分に戸惑う日々
うつ病やアスペルガー症候群の影響なのか、私は父親の他界に対して感情が全く動きませんでした。
本当は、父親が亡くなったことを受け入れて思いっきり泣きたいのに、その感情すら湧いてこないのです。
頭の中で繰り返されるのは、幼少期に父親が帰宅する玄関の光景。
父親が帰ってくるのを待ち続けたあの頃の記憶が、今も私の心の中でフラッシュバックします。
もしかすると、私はまだ父親が亡くなった現実を受け止められていないのかもしれません。
まとめ
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もう一度、人生を取り戻すために
父親が亡くなっても感情が動かない自分に驚きつつ、私は心の中でずっと父親を待ち続けています。
彼は再婚しても養育費を支払い続け、私を支えてくれた。
それは、父親なりの愛情の形だったのかもしれません。
しかし、今の私にはそれを実感する余裕がないのです。
うつ病やアスペルガー症候群がもたらす感情の鈍さが、私の心をさらに複雑にしています。