うつ病

生活保護体験とケースワーカーの監視に感じたストレス

生活保護を受けるというのは、人生の中で予想もしなかったことでした。

正社員として営業マンをしていた私が、うつ病やアスペルガー症候群の診断を受け、生活保護に頼らざるを得ない状況に追い込まれました。

 

今回は、生活保護を受けるに至った経緯や、ケースワーカーの訪問に感じたストレスについて書きたいと思います。

先輩社員のパワハラがきっかけで心療内科へ

私の転落は、正社員として働いていた時に受けた先輩社員からのパワハラがきっかけでした。

 

半年以上続いたそのパワハラにより、次第に仕事に対する意欲を失っていきました。

 

これをきっかけに、総務部に相談したところ、産業医との面談をすることになりました。

 

産業医からは、心療内科の受診を勧められ、私は初めて心療内科を訪れることになりました。

心療内科での診断と退職

心療内科で診察を受けた結果、うつ病とアスペルガー症候群と診断され、総務部に診断書を提出しました。

 

その後、休職をすることになり、傷病手当金を受け取りながら生活を続けていました。

 

しかし、休職中も仕事に対する意欲は戻らず、最終的には退職することを決断しました。

 

数ヶ月後、回復の兆しが見えないまま退職し、傷病手当金も支給終了となり、無職・無収入の状態になりました。

弁護士への相談と生活保護申請

無収入になった後、知り合いに相談すると、弁護士に話を聞くように勧められました。

 

法テラスの弁護士に相談したところ、生活を維持するために生活保護を申請することを勧められました。

 

市役所で生活保護の相談をすると、持ち家から賃貸に引っ越して世帯分離する必要があることがわかりました。

生活保護認定と新たな生活

親戚の助けを借りて、不動産屋さんで生活保護前提の賃貸アパートを見つけることができました。

 

親戚の叔母が連帯保証人となり、初期費用も支払ってくれたおかげで、私は母親を残して新しい住まいに引っ越し、世帯分離を行いました。

 

生活保護申請後、2週間ほどで認定通知が届き、正式に生活保護を受けることになりました。

 

しかし、その後すぐに感じたのは、心の平穏とはほど遠い生活でした。

 

生活保護を受けることでお金の心配は減りましたが、ケースワーカーからの監視により、気持ちは重くなっていきました。

ケースワーカーのアポなし訪問がストレスに

生活保護を受けると、月に1回から2回、ケースワーカーがアパートを訪問して生活状況をチェックします。

 

この訪問は事前のアポイントメントがなく、突然やってくることがほとんどでした。

 

外出して帰宅すると、郵便ポストに「不在メモ」が入っていることがしばしばありました。

 

不在メモには、「○時○分に訪問しましたが不在でした。お電話ください」という内容が書かれており、これを見るたびにストレスを感じました。

 

ケースワーカーに常に監視されているような感覚に襲われ、不在メモを見るたびに精神的な負担が増していきました。

郵便ポストを確認するのが億劫になった

そのうち、外出して郵便ポストを確認することすら億劫になってしまいました。

 

ケースワーカーの不在メモを見るのが怖くなり、家に帰るのが憂鬱な日々が続きました。

 

確かに生活保護を受けている間は、医療費や税金の支払いが免除され、家賃の補助も受けられるため、経済的な不安は解消されました。

 

しかし、代わりに、ケースワーカーから監視される日々のストレスが大きくなり、精神的には全く楽になりませんでした。

 

お金の不安がない代わりに、自由を奪われるような感覚に苦しみました。

 

ケースワーカーの定期訪問

 

生活保護を受給すると、担当のケースワーカーが受給者の自宅に訪問して、安否確認や生活の調査を行います。

 

訪問頻度については最低でも年に一度以上とされているため、どのぐらいの頻度になるかは担当のケースワーカー次第ということになります。

 

家庭訪問には、受給者が困っていることが無いかなど相談が主な内容になっており、お金を隠し持っていないかと疑われ、タンスの中を執拗に調べられたりするようなことは基本的にありません。もし、そのようなことになった場合は、受給者本人が何かしら疑われるような行動、発言をしたときのみです。

 

引用元:生活保護の6つのデメリット!実は必ず制限されるわけではありません

生活保護を終えて感じたこと

その後、障害年金の支給が決まり、生活保護を打ち切ることができました。

 

ケースワーカーの監視から解放され、精神的には少し楽になりましたが、生活保護を受けていた時期の監視される感覚は、今でも鮮明に覚えています。

 

経済的な支援がある一方で、精神的な負担が大きい生活保護の経験を通して、自由の大切さを強く感じました。

まとめ

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生活保護を受けることで、お金の不安は解消されましたが、それ以上にケースワーカーの監視や管理に苦しみました。

 

今後は、自由を大切にしながら、自分の生活を立て直していきたいと思います。

 

誰でも人生に予想外の困難が訪れることがありますが、その中でも自分らしく生きる方法を見つけていくことが重要だと感じました。

 

生活保護は一時的な支援であり、最終的には自力で立ち上がることが目標です。

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大福 天喜

大福 天喜

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