うつ病とアスペルガー症候群の診断で明らかになった心の葛藤

私がうつ病とアスペルガー症候群と診断されたとき、心の中に積み重なっていた様々な疑問や苦しみが、一気に形となって現れた瞬間でした。
今回は、その診断に至るまでの心の葛藤と、長年抱えてきた謎が解けた時の心境についてお話しします。
目次
心療内科受診前から感じていた「何かおかしい」
私は正社員の営業マンとして働いていましたが、先輩社員からのパワハラが続き、次第に働く意欲や生きる意欲さえも失ってしまいました。
総務部に相談したところ、産業医との面談を指示されました。
産業医の前で、パワハラに加えて、住宅ローンやカードローンの返済、そして母親の過干渉や依存についても打ち明けました。
心の中で感じていた絶え間ない苦しみを全て言葉にしたことで、心療内科の受診を勧められました。
心療内科での診察を経て、ついに「うつ病」と「アスペルガー症候群」という診断を受けました。
この診断は私にとって、心の中でずっと抱えてきた疑問に対する答えのようなものでした。
そして、労務不能のため、会社を休職することが決まりました。
献血を断られた経験が精神的な問題に気づかせた
実はこの診断を受ける以前から、私は自分がどこか精神的に病んでいるのではないかという疑念を抱いていました。
その理由の一つが、数年前の献血の際の出来事でした。
献血前の健康診断で、看護師さんから
「すごく疲れているように見えますね。献血は難しそうです…。」
と言われ、献血を断られたことがありました。
また、どれだけ寝ても疲れが取れない、日々の生活が重く感じられるなど、体と心の不調が続いていました。
「うつ病」と診断されたことで、ようやくこの長年の苦しみの原因が解明されたような気がしました。
家庭教師に言われた忘れられない言葉
アスペルガー症候群の診断も、過去の出来事と重なり、私にとって納得できるものでした。
心理士による検査は、私にとって精神的にも辛いもので、次々と質問される中で、私の過去の傷が鮮明に蘇ってきました。
特に両親が離婚したことが、私の人生に与えた影響は大きく、小学生の頃の私は父親の不倫と再婚で両親が離婚したことに大きなショックを受けました。
それ以降、勉強への意欲も失い、成績は低迷してしまいました。
その時期に家庭教師をつけてもらいましたが、その家庭教師から母親に言われた言葉が今でも胸に残っています。
「お宅の息子さん、教えても覚えられないので、勉強は無理ですね。」
この一言は、私にとって非常に残酷で、その後の自信を失わせるきっかけになったのです。
3. 離婚が学童期の子どもに与える影響
学童期とは、概ね7歳〜12歳までの時期をいいます。
学童期における子は、
親との心理的距離ができ、現実認識能力は向上するものの自力での問題解決には至らない
物事を善悪の二分法により理解して、公平であることを求める
友人関係の重要度が増して課外活動が増える
などの特徴があります。
学童期において両親の離婚に直面した子は、
両親の不和については理解できるものの両親の問題と自分の問題を区別することができない
両親の不和の問題を自分の責任であると感じ、忠誠葛藤の感情を内に溜め込みやすい
対処困難の場面においては親に依存しているため両親間の紛争に巻き込まれやすく、一方の親と強く結びつき、他方の親が全て悪いと考え敵意を示す
などの反応が起きるなどの影響が認められるようです。
引用元:離婚が子どもに与える影響
長年の謎が解け、心の負担が軽くなった
両親の離婚は、私にとって非常に大きな出来事で、それ以来、人生に対する意欲を徐々に失っていきました。
うつ病とアスペルガー症候群の診断を受けたことで、これまで自分が感じていた生き辛さや心の混乱の理由が明確になり、少し安心した自分がいました。
両親の離婚が子どもに与える影響の大きさを改めて感じ、私自身もその被害者であったことを再認識しました。
離婚が子どもに与える罪深さ
私は、もし自分が結婚して子どもを授かることがあれば、絶対に離婚は避けたいと強く感じるようになりました。
その影響で、恋愛や結婚に対して非常に慎重になってしまい、結果として恋愛にすら踏み込めない自分がいます。
離婚は、子どもの人生や思考を大きく狂わせる、非常に罪深い行為だと感じています。
まとめ
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もう一度、人生を取り戻すために
うつ病とアスペルガー症候群の診断を受けたことで、これまでの人生の中で抱えてきた疑問や苦しみの一部が解明されました。
しかし、それでもなお両親の離婚や過去の経験が、私の心に深く刻まれており、その影響を受け続けています。
この記事を読んでいる方の中にも、同じように悩みを抱えている方がいるかもしれません。
そのような方々が少しでも自分の心に向き合い、解決への糸口を見つけられることを願っています。