リーマンショックで派遣切りされた経験談:大手自動車部品メーカーでの派遣社員としての挫折
派遣社員として働く中で、突然の景気変動が仕事に影響を及ぼすことは誰しもが不安に思うところです。
3年間働けば正社員への道が開かれると信じていた矢先、予期せぬ経済の影響で仕事を失った体験と、その後の生活について共有します。
目次
人事部で派遣社員として採用されたが、夢はあっという間に崩れた
派遣社員として、大手自動車部品メーカーの人事部に配属されました。
従業員数は1000名以上という大企業で、私は主に給与計算や工場周りといった業務を担当していました。
「このまま3年間勤め上げれば、正社員としての採用試験を受けるチャンスがある」と聞き、私はその道を目指して努力していました。
人事部は穏やかな環境で、安心して働けた
私の派遣先は、働きやすい環境でした。人事部の同僚たちは親切で、フロア全体が穏やかな雰囲気に包まれていました。
会議のセッティングや従業員の給与計算などの雑用も、気持ちよく取り組むことができました。
派遣社員としての安定した雇用を目指し、3年間の勤続を計画していた私にとって、この環境は理想的でした。
リーマンショックの到来で全てが変わった
派遣社員として働き始めて半年が経過したころ、世間を揺るがす「リーマンショック」が発生しました。
その影響は、自動車部品メーカーにも大きな打撃を与えました。
急激な業績悪化により、派遣社員200名が全員派遣切りに遭うという通告がされ、私の夢も一瞬で崩れ去りました。
●株価はリーマンショックを契機に大幅に下落
2008年における我が国の株式市場の動きは、三つの期間に分けて整理すると理解しやすい(第2-1-1図)。
第一は、3月のベアー・スターンズ1救済までの時期である。
この期間は、サブプライム住宅ローン問題が顕在化した2007年夏以降、世界的な金融不安が高まるなかで株価の下落傾向が続いていた。
第二は、その後、9月のリーマンショックまでの時期である。
この期間の株価は、一旦は回復の動きを示したが、途中から下落基調となり、3月の水準まで戻った。
第三が、リーマンショック後の期間である。
この期間は、大幅に下落したあと、軟調な動きが続くこととなった。
派遣切りの通告に落胆し、正社員の夢も消え去った
3年間勤め上げて正社員になるという目標を持っていた私は、この通告に大きなショックを受けました。
派遣切りの理由がリーマンショックという、世界規模の経済危機だったため、どうすることもできませんでした。
派遣社員満了の日、同僚たちが送別会を開いてくれましたが、心の中は悔しさと落胆でいっぱいでした。
リーマンショックの影響による会社都合退職で、失業手当はすぐに支給された
派遣切りにより再び無職となった私は、その後すぐに失業手当の手続きを行いました。
リーマンショックの影響による「会社都合退職」とされたため、失業手当は迅速に支給されました。
派遣社員としての雇用は不安定であることを痛感しながらも、失業手当のおかげでなんとか生活を続けることができました。
まとめ
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派遣社員として働くことにはメリットもありますが、同時に経済の変動によって大きな影響を受けるリスクもあります。
今回の私の経験では、リーマンショックという予期せぬ出来事によって職を失いましたが、派遣社員という働き方がいかに不安定かを痛感しました。
派遣社員を目指している方や、これから派遣として働く方には、このようなリスクもあることを頭に入れておいてほしいです。しかし同時に、私のように短期間でも多くの経験を積むことができるという点も派遣の魅力の一つです。
社会の景気に左右されない安定した働き方を求めるのであれば、正社員を目指すことが一つの選択肢かもしれませんが、どんな働き方でもリスクとメリットを見極めながら、慎重に選んでいくことが重要だと感じました。