うつ病の闇と向き合う夜、死の恐怖を感じた瞬間
うつ病やアスペルガー症候群を抱える中、私にとって一番恐ろしかったのは「死の恐怖」を直感的に感じた夜の出来事でした。
この記事では、私が経験した恐怖の瞬間とその後の対応についてお話しします。
初めて感じた「死の恐怖」
うつ病とアスペルガー症候群の診断を受けてから数ヶ月が経った頃、薬物療法もまだ定まらず、主治医が何度も薬を変える状況が続いていました。
ある夜、音楽を聴いていた時、突然胸がドキドキと異常に早く脈打ち始めました。
「ヤバい、死ぬかもしれない…」
そう直感したのです。
恐怖に包まれた私は外に出て、夜空を見上げながら深呼吸をして、何とか心を落ち着かせようとしましたが、動悸は止まらず、心の中で叫び続けていました。
死の恐怖が押し寄せてきて、抑えきれず外で泣いてしまいました。
その時、母親が私の後を追ってきました。
恐怖で我を忘れた私は、母親を抱きしめて声を上げて泣いていました。
死の恐怖に怯えながら、ただ誰かに支えて欲しかったのです。
希死念慮
自殺念慮とほぼ同一の思考内容をさしています。これらの意味の差異としては、自殺念慮の場合、強い感情を伴った自殺に対する思考あるいは観念が精神生活全体を支配し,それが長期にわたって持続するのに対し、希死念慮では、思考あるいは観念として散発的に出現する場合を指すことが通例であり、「消えてなくなりたい」、「楽になりたい」などが希死念慮の具体的な表現型です。
引用元:希死念慮
死の恐怖の後に襲ってきた高熱
母親は、何も言わずに私が泣き疲れるまでそばにいてくれました。
私が泣き止むと同時に、あの死の恐怖も徐々に消えていきました。
しかし、次に襲ってきたのは高熱でした。その夜から急に体が熱を帯び、手首や足首に何かが縛り付けられたような感覚が続きました。
抗うつ剤の副作用かもしれないと思いましたが、しばらく耐えるしかありませんでした。
この状態は三日ほど続き、やっと高熱も縛られた感覚も引いていきましたが、その間、体は完全に自分のものではないような感覚に苛まれていました。
心療内科での淡々とした対応
その後、心療内科を再び訪れ、これまでの症状を伝えると、主治医は淡々と
「薬を変えましょう。」
とだけ言いました。
私の中であの夜の恐怖は忘れがたいものでしたが、医師の反応は冷静そのものでした。
新しい抗うつ剤に変えたところ、幸いにも死の恐怖を感じるような症状はその後現れなくなりました。
しかし、あの「死の恐怖」を感じた瞬間は一生忘れることはないでしょう。
まとめ
▼関連記事▼
うつ病とアスペルガー症候群の診断で明らかになった心の葛藤
うつ病や自己破産を経験しても、予期せぬ出費に対応できる方法
自己破産後の生活再建に必要な支援とは?
借金問題に悩む方へ:自己破産・債務整理のプロに相談しよう
自己破産・うつ病で悩むあなたへ:電話占いで心の悩みを解消
もう一度、人生を取り戻すために
うつ病やアスペルガー症候群と向き合う中で、突然訪れる「死の恐怖」という経験は、精神的にも肉体的にも大きな衝撃を与えます。
私が経験したこの恐怖の夜は、今でも鮮明に心に残っています。
しかし、その後の治療と周囲のサポートによって、少しずつですが立ち直りつつあります。
同じような状況にある方も、この体験を通じて、少しでも安心し、自分自身を大切にしてほしいと願っています。