生活保護が決定した後の生活体験談:自己破産に至るまでの道のり
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生活に困窮し、借金返済ができなくなったとき、誰もが感じるのは先行きへの不安と絶望感です。
最終的にはうつ病とアスペルガー症候群の診断を受け、生活保護の申請に至りました。
このブログ記事では、生活保護が決定してからの生活と自己破産までの過程を、実際の体験に基づいて詳しくご紹介します。
目次
うつ病とアスペルガー症候群と診断された経緯
私は、正社員として営業マンをしていましたが、先輩社員からのパワハラが原因で、働く意欲を失っていました。
それにもかかわらず、住宅ローンやカードローンなど、約1500万円の借金がありました。
返済のプレッシャーに苦しみながら、会社の総務部に相談すると、産業医面談が行われることになりました。
産業医との面談では、パワハラのことや借金返済に追われていることを伝えました。
その結果、心療内科の受診を勧められ、診察を受けたところうつ病とアスペルガー症候群と診断されました。
診断書を会社に提出し、しばらく休職することになりました。
傷病手当金の支給終了後、収入が途絶え生活苦に直面
休職中は、傷病手当金で何とか生活をしのぎ、住宅ローンやカードローンの返済も続けていました。
しかし、数ヶ月が経過しても働く意欲は戻らず、最終的には退職することを決断しました。
退職後も傷病手当金は支給されましたが、1年半後に支給が終了し、収入が途絶えました。
収入がなくなったことで、私は生活苦に陥り、借金返済がますます困難になりました。
知り合いに相談したところ、法テラスの弁護士に相談することを勧められ、親戚に借金返済の相談をすることや、市役所で生活保護の申請をするようにアドバイスされました。
生活保護の申請に向けて世帯分離を決意
親戚の叔母に借金返済の相談をしましたが、「余分なお金はない」と断られました。
そこで、市役所の生活保護の窓口に相談すると、「世帯分離して賃貸で一人暮らしをすれば生活保護の申請ができる」とアドバイスされました。
親戚の叔母に再度相談したところ、不動産屋に連れて行ってもらい、生活保護前提で賃貸物件を探すことになりました。
叔母が連帯保証人となり、初期費用も全額負担してくれたおかげで、無事に賃貸契約を結び、引っ越すことができました。
生活保護を受けるための要件及び生活保護の内容
保護の要件等
生活保護は世帯単位で行い、世帯員全員が、その利用し得る資産、能力その他あらゆるものを、その最低限度の生活の維持のために活用することが前提でありまた、扶養義務者の扶養は、生活保護法による保護に優先します。
資産の活用とは
預貯金、生活に利用されていない土地・家屋等があれば売却等し生活費に充ててください。
能力の活用とは
働くことが可能な方は、その能力に応じて働いてください。
あらゆるものの活用とは
年金や手当など他の制度で給付を受けることができる場合は、まずそれらを活用してください。
扶養義務者の扶養とは
親族等から援助を受けることができる場合は、援助を受けてください。
そのうえで、世帯の収入と厚生労働大臣の定める基準で計算される最低生活費を比較して、収入が最低生活費に満たない場合に、保護が適用されます。
引用元:福祉・介護生活保護制度
生活保護が決定し、一人暮らしがスタート
引っ越し後、生活保護の手続きを進め、市役所に全ての通帳やカードを持参して申請を行いました。
約2週間後、生活保護の決定通知が届き、生活保護を受けながらの一人暮らしがスタートしました。
生活保護の受給が始まると、税金や医療費の支払いが免除され、経済的な不安は少し解消されました。
しかし、ケースワーカーの定期的な訪問があり、生活状況のチェックを受けるようになりました。
毎月1〜2回のアポなしの訪問があり、生活の状況を報告する日々が続きました。
債務整理と自己破産の道へ
生活保護を受けながら、ケースワーカーから「債務整理をするように」との指導を受け、再び法テラスの弁護士に相談しました。
そこで、私の状況を説明し、「自己破産の手続きを進めましょう」という結論に至りました。
自己破産の手続きを進める際、通帳やカード、持ち家の契約書などを弁護士に提出し、債務整理が始まりました。
ケースワーカーに報告しながら、弁護士事務所に通う日々が続きました。
自己破産とは何ですか。
自己破産とは、債務の支払が不能な場合に、一定の財産を債権者に平等に分配した上で、債務を支払わなくてよい状態にする(免責)裁判所における手続です。
引用元:自己破産
自己破産後の生活:制約と自由の狭間で
自己破産の手続きが完了した後、外出する際にはケースワーカーに電話で報告する必要がありました。
また、家計簿を数ヶ月にわたってつけるように言われ、生活費の詳細を報告する義務が生じました。
「生活保護を受けるということは、経済的な不安は軽減されるものの、社会的な制約や監視下に置かれる感覚を伴うものだ」と強く感じました。
まとめ
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もう一度、人生を取り戻すために
生活保護の決定や自己破産の手続きによって、経済的な苦しみから解放される一方で、強い制約を感じる日々も続きました。
この体験を通して感じたのは、「お金の問題が解決しても、それに伴う新たな課題も出てくる」という現実です。
しかし、適切な支援を受けることで新しい一歩を踏み出すことができたと実感しています。
これからも、一人でも多くの方が勇気を持って相談し、適切なサポートを受けられることを願っています。