為末大の『諦める力』で見つけた本当の自分:努力よりもフィールド選びが人生を変える鍵
「諦める」という言葉には、どこかネガティブな響きがあります。
本書は、ただ努力を積み重ねるだけではなく、どのフィールドで勝負すべきかを選ぶことが成功への近道だと教えてくれます。
この記事では、自分の経験を交えながら、為末大さんの「諦める力」から学んだことをシェアします。
目次
諦めることは、ポジティブに生きるための選択
極端なことをいえば、勝ちたいから努力するよりも、さしたる努力をすることなく勝ってしまうフィールドを探すほうが、間違いなく勝率は上がる。
「だって、僕がこの分野に行けば有利なんだよね」
そこから考えることが戦略だ。孫子は「戦わずして勝つ」ことを善としている。勝つためには、最初から負けるフィールドを選ばないことが重要なのだ。
最高の戦略は努力が娯楽化することである。そこには苦しみやつらさという感覚はなく、純粋な楽しさがある。苦しくなければ成長できないなんてことはない。人生は楽しんでいい、そして楽しみながら成長すること自体が成功への近道なのだ。
為末大さんは陸上競技のアスリートとして活躍されていましたが、私自身はアスリートとは無縁の生活を送っていました。
それでも、彼がテレビやメディアで見せる姿は知っており、「諦める力」というタイトルに強く惹かれて本書を手に取りました。
「諦める」とは、ネガティブな意味ではなく、自分に合った道を選び、無駄なエネルギーを使わないための賢明な選択だと気づかされました。
努力せずに勝てるフィールドを見つける重要性
この本の中で最も刺さった言葉は「努力せずに勝ててしまうフィールドを探す」という考え方でした。
私がこれまでの人生で、苦しみを美徳と感じていたのは、母親の影響でした。
母は「社会で苦しむことこそが大事だ」と教え、私はその言葉に従ってただ努力を重ねてきました。
「苦労することが正しい」という母親の考えに従い続けた結果、私は正社員としての仕事でパワハラを受け、最終的にはうつ病とアスペルガー症候群になりました。
母親に負の洗脳をされ続けた結果
母親からの言葉を信じ込み、正社員として働き続けましたが、その結果は常にパワハラと失敗に終わりました。
最終的には心療内科に通うことになり、うつ病とアスペルガー症候群の診断を受け、休職後に無職になりました。
生活保護を受け、家は競売にかけられ、自己破産という辛い現実に直面しました。
為末大さんが教えてくれた新しい視点:努力よりフィールド選びが大切
為末大さんが「努力をしなくても勝てるフィールドを探す」ことの大切さを語っている部分が、私にとって大きな気づきとなりました。
私は今まで、苦労することこそが美徳だと思い込んできましたが、それでは人生が豊かになるどころか、逆に転落していくばかりでした。
同じ時間を使うなら、努力せずに勝てるフィールドを見つけて、そこで活躍する方が人生は充実したものになると感じました。
苦労しないと成長できないと思い込んでいたが…
「諦める」という言葉の語源は「明らめる」だという。
仏教では、真理や道理を明らかにしてよく見極めるという意味で使われ、むしろポジティブなイメージを持つ言葉だというのだ。
母親の教えは「苦労しないと成長できない」というものでしたが、為末大さんの本を読んで、それが全てではないことに気づかされました。
努力を積み重ねることは重要ですが、それよりも「自分に合ったフィールドを選ぶこと」の方が、人生の成功に繋がると感じました。
自然の中に自分の居場所を見つけたい
▼関連記事▼
為末大の『諦める力』レビュー:積む努力と選ぶ努力で人生を変える方法
為末大さんの「諦める力」を読んで、自分の好きなこと、得意なことを見つけることの大切さにも気づきました。
私は子どもの頃、山を探検するのが好きでした。
自然の中にいると、リラックスできて、生きている実感が得られるのです。
山や海といった自然の中で過ごすことが、私にとってはリラックスし、充実感を得ることができる場所なのかもしれません。