自己解放のトレーニングで人生を変えるための第一歩―為末大氏のプレジデント記事感想レビュー
『プレジデント』に掲載された為末大さんの記事「自己の解放が苦手な日本人がわがままを少しずつ出していくトレーニング」を読んで、これまで自分を縛っていたものに気づかされました。
この記事では、為末さんの提案する「自己解放」をテーマに、これまでの自分の経験を振り返りながら、どう人生を変えていけるのかについて考えてみたいと思います。
両親の離婚で始まった人生の歪み
人生の後半戦に入ると、人は自分が社会のために生きているのか、それとも幸せになるために生きているのかを考えるようになります。
「このまま自分を抑圧して、幸せを感じることをないがしろにしていいのだろうか」と疑問を抱く瞬間がふと訪れるのです。そして、年を重ねると抑圧し続けていくことの弊害が大きくなるように思います。
(中略)
感情を抑圧している方に伝えたいのは、「自由に生きても、思ったより世の中は壊れない」ということです。一人の力はそこまで大きくないし、あなたが思うほど人は他人のことを気にしていません。
為末大さんの「自己解放」の考えに触れて、自分自身を見つめ直すきっかけとなりました。
私が人生の大きな壁にぶつかり続けた理由は、もしかすると幼少期の両親の離婚に起因しているのではないかと感じ始めたからです。
父親は、浮気相手と再婚するために、母親と私を置いて家を出ました。
その結果、母親は過干渉、過保護、そして依存症的な状態に陥り、私は常に母親の目を気にしながら生きてきました。
母親の期待と過干渉に押しつぶされ、自分の意志を持つことが難しくなっていました。
真面目に働いた結果が招いた崩壊
父親がいなくなった家庭を支えるために、私は無意識に「父親代わり」になろうとしていたのかもしれません。
機能不全家庭の中で、私も母親も、埋めようのない父親の不在を補うために、それぞれが抑圧されて生きていたように思います。
自由に生きたいと思っても、その方法がわからず、何をすべきかも見えないまま、ただ目の前の仕事に打ち込んでいました。
20年以上にわたって、父親が残した住宅ローンやカードローンの返済、そして生活費の支払いに追われる日々を送ってきました。
その結果、職場でパワハラを受け、心療内科に通院するようになり、うつ病とアスペルガー症候群と診断されてしまいました。
これからの人生をどう生きるべきか
私は仕事を休職した後、結局退職することになりました。
無職、無収入となり、最後には弁護士に相談し、自己破産を選びました。持ち家は競売にかけられ、全てを失った人生の転落が待っていました。
振り返ってみると、両親の離婚が私の中に大きな遺恨として残り続け、それが人生後半にも影響を与えています。
自分の心の中で解放されていない何かが、私を縛り続けているようです。
為末大さんが言うように、「自由に生きても、世の中は壊れない」という言葉を信じて、これからの人生を少しでも自由に生きる方法を模索していきたいと思います。
まとめ
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この記事を読んで、私は人生をもう一度見直す必要があることを強く感じました。
自己解放のトレーニングを通じて、自分を縛りつけていた過去の出来事や感情から解放され、より自由な生き方を追求していくことができるはずです。
これから少しずつでも、「わがまま」を出し、自分自身のために生きるという新たな挑戦を始めていきたいと思います。
自己解放の第一歩として、まずは小さな行動から始めていきたいです。