為末大の『諦める力』レビュー:積む努力と選ぶ努力で人生を変える方法
人生において、「努力」には2種類あることをご存じですか?
この記事では、私がこの本を読んで学んだ「積む努力」と「選ぶ努力」の違い、そして自分の人生にどう活かせるのかをレビューします。
目次
選ぶ努力を他人任せにしていた代償
積み重ねと違って、「何をがんばるか」という選ぶ努力には、冷静に自分を見てだめなものはだめと切り捨てる作業がいる。これは、精神的にかなりつらい。まず、目標に向かって決めたことを積み重ねられることは大事だけれども、その次に、自分で将来どうなりたくてそのために必要なものをちゃんと理解できているかどうかが問われるときがくる。
積み重ねるほうにだけ必死になっていて、選ぶ努力を怠った結果、空回りしている人も多いを結局「選ぶ」ことを人まかせにしてしまうと、自分にツケが回ってくる。
為末大さんの「積む努力、選ぶ努力」を読んで、自分はこれまで、選択を他人に任せて生きてきたことに気づきました。
他人に選んでもらった選択肢の中で、ただがむしゃらに積む努力を続けていたのです。
しかし、それでは本当に自分の望む人生を築くことはできません。
「自分の人生なのだから、選ぶ努力を他人に任せるのではなく、自分で選び取ることが大切だ」と強く感じました。
正社員で働くたびにパワハラに遭遇してしまう理由
振り返ってみると、私は仕事においても選ぶ努力を怠り、他人に決めてもらった選択肢の中で努力を積み重ねてきました。
その結果、正社員として働いたすべての会社でパワハラに遭遇するという不運な経験を繰り返していました。
毎回の退職理由が「パワハラ」だったのは、自分が選ぶ努力をしてこなかったからだと今になって思います。
選ぶ努力を怠った結果がもたらしたもの…うつ病、アスペルガー症候群、無職
選ぶ努力をしなかったことで、私は常に人間関係に問題を抱え、うまくいかないことが多かったです。
その結果、パワハラに悩まされ、最終的にはうつ病やアスペルガー症候群に悩むこととなり、現在は無職の状態に陥っています。
40代後半で「無職、うつ病、アスペルガー症候群」という肩書きを持つ自分の現状には、苦しさを感じざるを得ません。
選ぶ努力を怠った先にあった自己破産と持ち家の競売
私は、積む努力は得意かもしれませんが、選ぶ努力が苦手だったことに気づきました。
選択を他人に任せることが多く、特に母親に頼っていた部分が大きいです。
しかし、選ぶ努力を怠った代償は非常に大きく、うつ病や無職だけでなく、最終的には自己破産し、35年ローンを組んでいた自宅も競売にかけられることになりました。
選ぶ努力をしなかった結果、持ち家を失い、自己破産するという深刻な事態に至ったのです。
積む努力はできても、選ぶ努力がわからない現実
積み重ねる努力は、これまで何度もしてきましたが、選ぶ努力の重要性に気づかないまま生きてきた自分にとって、その代償はあまりにも大きかったと感じています。
今振り返っても、何を選べばよいのか、選び方さえわからないまま生きてきたように思います。
「積む努力」よりも「選ぶ努力」の方がはるかに重要であり、まずは選ぶ努力を優先すべきだと痛感しました。
まとめ:人生を変える鍵は「選ぶ努力」にあり
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為末大さんの『諦める力』を読んで、私は「積む努力」だけでは人生を好転させることは難しく、「選ぶ努力」が本当に大切であることを学びました。
選択を他人に任せるのではなく、自分自身の人生を自分で切り開くためには、何を選び、どのように選んでいくかをしっかりと考える必要があります。
これからは、選ぶ努力を怠らず、自分の人生を自分で築く力を身につけたいと思います。